40代から50代キャリアブレイク成功！悩みや後悔しない解消法【体験談】

「このまま働き続けてどんな将来が？」40代、50代になるとそんな悩みが頭をよぎることがありませんか？20代、30代の頃と比べて、体力的、思考的な変化や将来への不安を感じ始め、ふと立ち止まってしまいます。実際に長年積み上げたキャリアを手放すことに迷いもあり、特に男性は「仕事＝自分」という意識が強く、キャリアブレイクに踏み切れない方も多いのではないでしょうか？収入が減るかも、周囲が気になったり家族に反対されたらどうしようなど悩み事は後ろ向きばかりです。むしろキャリアブレイクは自分自身を見つめ直し、残りの人生をより豊かに、自分らしく生きるための選択肢です。

この記事では、40代、50代の男性が抱えがちなキャリアブレイクの悩みに対して具体的な解決策を提示します。モヤモヤした気持ちを一度リセットし、セカンドステージに向けて力強く踏み出しましょう。

１、 「周囲からどうみられるか悩む」理解を得るための４つの具体的ステップ

周りの目が気にりキャリアブレイクに踏み切れない。そんな悩みを持つ男性は少なくありません。特に日本では男性は働き続けることが常識とされ、キャリアブレイクに対して否定的な意見を持つ人がほとんどです。

むしろ、大切なことは周囲の意見に影響されるのではなく、 自分がキャリアブレイクをして何をしたいのか、どうなりたいのかを明確にすることです。 そのための具体的なステップを以下の通り説明します。

（１）キャリアブレイクの目的を明確にします

「休暇を取りたいのか、スキルアップしたいのか、転職活動に集中したいのか」など具体的な目的を明確にしましょう。

（２）期間と活動内容を決めます

漠然と休むのではなく、「○ヶ月間休んで、○○の勉強をする」「○ヶ月間休んで、○○を習得する」「○週間海外に行って、異文化に触れてみたい」など、期間と活動内容を具体的にしましょう。

（３）周囲への伝え方を考えます

家族や会社には、キャリアブレイクの目的や期間、活動内容、得られること、それを将来にどのように役立てたいか？を丁寧に説明しましょう。実際に、事前に資料などを準備しておくと真剣さが伝わります。

（４）周りの反応に一喜一憂しない

すべての人が反対や賛成をするわけではありません。反対意見にはなぜ否定的なのか？賛成意見にはどうして応援してくれるのか？客観的に冷静に意見を聞いた結果、自分の決断を信じましょう。

【体験談１-1】30代後半に競合他社からの誘いを受け雇用条件などを詰めている時、実際に「わざわざブランクを取る必要もないでしょう、今の価値を下げてしまうかもしれない、ブランク無く即戦力として入社してほしい」の要求がありましたが、2ヶ月間のキャリアブレイクを取ったことがありました。家族からは「同業界なのに転職する必要があるのか？」、「今の会社から邪魔されない？」、「今の会社の友達を全部無くすよ」、「給料は増えるの？」、「誘ってくれているのに長期に休んで大丈夫なの？」など不安が大爆発したことがありました。むしろ私自身の心の声を代弁してもらったようで冷静に聞けました。

【体験談１-2】転職動機はここでは省略して、、キャリアブレイクを取りたい理由は、サラリーマンとしての不満はどの会社に行っても同じようにあるもので、それを理由に転職したくなく、むしろ、2ヶ月程度で価値が下がるのれば、家族が言っているように「わざわざ転職する必要があるのか？」とも思いました。また、在籍していた会社の不満を一旦忘れ転職しないと同様な不満を持つかもしれない！、今の自分よりも何かバージョンアップして、在籍していた会社を見返し、誘ってくれた会社への価値を上げてみたい！そんな理由でした。

【体験談１-3】2月間のブレイク期間では、実際に、リフレッシュのため故郷に帰り、オンラインでマーケティング＋データ分析を受講しました。資格取得には間に合わなかったので業務で直ぐに活用できる「○○県の○○市場調査」、「○○市場の海外進出の未来」のポートフォリオを転職先への入社日に持参し心身ともにリフレッシュし再スタートできました。

キャリアブレイクを取る前、ブレイク期間中、ブレイク後にやった方が良いことについては【後悔しない過ごし方５選】キャリアブレイク前→中→後するべきことで詳しく説明していますのでご覧ください。

２、キャリアブレイク中の収入減の悩み？賢い資金計画

実際のところ、収入減への不安もキャリアブレイクに踏み切れない理由の一つです。

現状把握、支出を減額、貯蓄、保険類の事前確認をして、キャリアブレイク期間中の計画を立ててしっかりと準備すれば不安を軽減できます。

（１）現状の収支を把握します

家計簿アプリなどを活用し、毎月の収入と支出を把握しましょう。支出については「必須、維持、節約」の３種類に分類します。

（２）固定費の見直し

通信費、光熱費などの固定費を暫定的に、例えば「転職が決定するまで20％節約」のような目標を決めます。

（３）貯蓄の確認

キャリアブレイク中の生活費を賄えるだけの貯蓄があるか確認し、例えば「キャリアブレイク予算」として予め別に確保します。貯蓄が不規則に減少するのと予め決めた範囲で減少するのでは気持ちへのストレスが違います。

（４）副収入を得る方法を検討する

スキルや経験を活かして、フリーランスやパートタイムを探したり、興味のあるアルバイトを探し、「生活費の○○％」として収入を得る目標を立てます。実際に、副業が本業になる可能性もありますす。

（５）公的制度の活用

特に、失業保険や雇用保険など利用できる公的制度がないかを確認しましょう。低額ながら毎月決まった収入を確保できるのは心強いものです。

【体験談２】「体験談１」のキャリアブレイク期間中の予算は30万円（交通費：５万円＋生活費：20万円＋オンライン講座他：5万円）x２ヶ月＝60万円とし、貯蓄から100万円をキャリアブレイク予算として別口座から入出金して徹底しました。当時は2ヶ月後の転職がほぼ確定していましたので恵まれていましたが、もしものことも考え常に転職情報を調査しながら、最悪の場合は4ヶ月後の転職予定としていました。

３、家族の反対を押し切っていいのか？ 悩みを話し合う３つのポイント

家族の反対はキャリアブレイクにブレーキをかける大きな要因です。特に、経済的な不安が大きい場合は必ず反対されます。

大切なことは頭ごなしに否定したり押し付けたりする「キャリアブレイク決定報告」ではなく、なぜキャリアブレイクをしたいのか？を本音で伝えます。

（１）キャリアブレイクの目的を伝える６つの方法

（２）デメリットを明確にするため不安点を共有します

特に、収入減や生活への影響など家族が不安に感じている点を共有し、実際に、一時的に収入がなくなるデメリットは事実なので、貯蓄、アルバイトなどで副収入見込みを予め決めます。

（３）メリットを明確にするためキャリアブレイク後の未来を描きます

キャリアブレイクを通して、実際に、自分はどう成長し家族にどんな好影響を与えられるのか、メリットについて具体的な未来像を話すことで、家族への期待感と同様に自分自身へプレッシャーをかけます。

４、ブランクへの不安を払い除ける！キャリアプランの後悔しない解消法

キャリアブレイク後、ブランクによってキャリアダウンしてしまうのでは？という不安を抱く方もいるでしょう。

でも、現在のキャリアやスキルを棚卸しして期間中にどんな成長をしたいか？しっかり考え、戦略的に行動すればブランクをプラスに変えることができます。

（１）キャリア、スキルの棚卸し３ステップ

* 会社名、部署名、役職、在籍期間などを正確に書き出します。
* 担当したプロジェクトや業務内容、そこで得た成果や経験を具体的に書き出します。
* 規模や業界、組織、会社文化なども含めるとより詳細な振り返りができます。

 * 業務内容を具体的なスキル、知識、技能に分解して書き出します。単なる業務で終わらせず、業務を通じて培ったものはすべて「スキル」です。

【例１】「営業」→「顧客ニーズのヒアリング」「競合他社分析」「自社分析」「プレゼンテーション」「交渉」「契約締結」など、、実際に何気なく行っていた営業活動には多くのキャリアやスキルがありますのでもれなく書き出します。

* 使用したツールやソフト、専門知識なども記録します。

【例２】「Excel（関数、マクロ）」「PowerPoint」「マーケティング分析ツール」「CANVA」「イラストレーター」など、、自分では何気なく使いこなしているツールやソフトは長年の努力の成果です。

* なぜ成功したのか、なぜ失敗したのか、その要因を分析します。
* 成功体験から、自分の強みや得意なこと、その時のモチベーションはどのように維持したか。
* 失敗体験から、自分の弱みや改善点、失敗のリスクはどんなものであったか。

* キャリアの中で大きな変化があった時期や出来事を振り返ります。
【例】昇進、異動、転職、プロジェクトの成功・失敗、組織の変化など
* その時、どのような状況で、どんな行動をし、結果につながったのかを分析します。
* 転換点から、自分の価値観やキャリアに対する考え方の変化はどんなものだったか。

* Step1で洗い出したスキルを整理しリスト化します。
* 専門知識、技術スキル、ビジネススキル、ヒューマンスキルなど、多角的な面でスキルを分類します。
* スキルの習得レベルを自己評価して可視化します。（例：高い、中程度、低いなど、、）

* リストアップしたスキルを最新の市場や今後のキャリアプランにどう活かせるか再評価します。
* 今後も活かせるスキル、新たに習得が必要なスキルを書き出します。
* 客観的な視点が必要なため、同僚や友人、キャリアカウンセラーに見てもらい意見を参考にします。

* 特定の業界や職種に依存せず、どのような環境でも活かせるスキルを書き出します。
【例】コミュニケーション能力、問題解決能力、リーダーシップ、企画力、交渉力など、、。
* ポータブルスキルは、今後のキャリアチェンジや新しい仕事に挑戦する時に大きな強みとなります。

* これまでの経験の中で、意識していなかった潜在的なスキルや強みを探します。
* 過去の成功、失敗体験や、周囲からの評価、趣味や興味などから自分の隠れた才能を見つけ出します。

* 仕事を通じて何を達成したいのか、同様に、どのような貢献をしたいのか、自分の価値観を明確にします。
* 仕事に対するモチベーションややりがい、特に、優先順位を書き出します。

* キャリアの価値観や強みと市場の動向を照合して、今後のキャリアプランを具体的に描きます。
【例】新たな分野への挑戦、マネジメント職へのステップアップ、独立・起業、ライフワークとの両立など、、。
* 短期的な目標と中長期的な目標を定め、達成に向けた具体的な計画を立てます。

* キャリアプランを実現するために、不足しているスキルや経験を書き出します。
* スキルアップのための学習計画や、経験を積むための具体的な行動計画を立てます。
* 研修やセミナー、資格取得、オンライン講座、スクール、留学など様々な方法を活用します。

（２）市場価値の確認

自分のスキルやキャリアの現在市場価値を確認（：現状把握）し、１〜2年後にどのように変化し、どの程度評価されるのか（：将来予測）を転職サイトなどで情報収集し仮定します。

（３）スキルアップ

自分の市場価値を高めるために、資格取得やセミナー受講など必要なスキルを身につけ、転職活動のためにポートフォリオやスキルアップ記録を日記やブログなどに書き溜めておくことで、実際に、転職面接の際に採用担当者に説得のある心に響く説明ができます。

（４）人脈作り

キャリアブレイクは特殊なことではなく引け目を感じる必要はありません。2023年の統計では35人に1人程度同じ環境の人がいるので、むしろ、心の扉を開けておきましょう。実際に、普段あまり協力できなかった近所の自治会やコミュニティへ参加、異業種交流会などに参加し、SNS情報発信などを積極的に人脈を広げます。

５、キャリアブレイクを成功させる！おすすめプラン３選

目的やライフスタイルに合わせて、様々なキャリアブレイクのプランがあるので、先ずは現状把握のために適性検査などを受け自己分析をしたり、同様に、キャリアコンサルタントに相談しこれまでの経験やキャリアプランを整理し、今後のキャリアについてプロのアドバイスを受けます。

特に、客観的な視点から自分では気づかなかった強みや可能性を見つけ出すことができます。

引用元：「キャリアブレイク」前向きに　離職・休職も成長の機会＜日本経済新聞＞

【体験談３】私のふるさとが何もない田舎でスローライフには最適と思い、キャリブレイク期間中に約２ヶ月「田舎ごもり」しました。都市圏と田舎は時間軸が全く違い、午前中に3時間オンライン講座を受けても午後がまるまる空きになります。近くの公園や河、海岸で釣り、通い慣れた喫茶店、２両編成のローカル線、、、夜になると、遠くの車の音が聞こえるぐらいの静けさで庭で焚き火しながらビール飲んだりホントにリフレッシュできました。

引用元：留学実態調査／結果の詳細＜日本学生支援機構＞

６、40代から50代キャリアブレイクの悩み後悔しない解消法まとめ

40代から50代のキャリアブレイクは後ろ向きな選択ではありません。人生100年時代と言われる現代を、より豊かに、自分らしく生きるためのセカンドステージへの準備期間です。

周囲の理解を得るために、キャリアブレイクの目的や計画を丁寧に説明することが最初の一歩です

予め収支目標を決めることで収入減への不安を軽減できます。

家族と本音で話し合い、理解と協力を得られるように努めます。

キャリアプランを見直し、ブランクをプラスに変えられるように準備します。

自分に合ったキャリアブレイクプランを見つけて、充実した時間を過ごしましょう。