キャリアブレイクを考える中で、「会社にはいつ頃?どう伝えればいいか?」また「引き止められたらどうしよう?」「退職後の関係が悪くなってしまわないか?」など、いろいろ不安を感じていませんか?キャリアブレイクは今後のキャリアにとって大切な転換点ですが、逆に会社への伝え方を間違えてしまうと円満退社ができず、その後のキャリアにも悪影響を及ぼしてしまいます。しっかりと準備をし誠意をもって伝えることで会社に理解してもらえ、キャリアブレイクを前向きに進められます。この記事では一般的に、退職時に会社へ配慮しなければいけないこととも関連し、特に、キャリアブレイクを会社に伝える際の注意点や具体的な伝え方を3つにまとめ伝えることで不安が解消され、自信を持ってキャリアブレイクへの一歩を踏み出せるように解説します。
1、「タイミング」が鍵!伝える前に準備すべきこと
(1)タイミングが重要な3つのワケ
会社にキャリアブレイクのために退職を伝えるタイミングは、単に「辞める日を伝える」というだけでなく、その後の円満退社と退職後の関係性にも影響しますので、これを誤ると以下のような問題になる可能性があります。
「立つ鳥跡を濁さず」の気持ちが大切です。
①会社の業務に支障をきたす
プロジェクトや新規事業など忙しい時期に退職を伝えると、会社は人員補充や業務引き継ぎができなく混乱を招き、原因の一部が自分に向きます。その結果、周囲からの風当たりが強くなり、退職=裏切り=悪いこと、、へ連鎖する可能性があります。結果として、まともに相談に乗ってもらえなかったり、忙しいことが理由で退職時期の延期を要求されたり、退職理由の理解を得られにくく円満退職ができなくなることがあります。
②上司や同僚からの反発を招く
突然、退職を伝えられて喜ぶ人はいません。逆に、上司や同僚からは「無責任だ!」「その後の業務を投げ出すのか?」などという印象を与え反発を招きます。例えば、今まで仲の良かった同僚と疎遠になったり、上司からは急に厳しい対応を受けたり様々な変化があるのは当然のことです。更に、その反発は退職日まで延々と続き双方が不快な気持ちで過ごすことになり、退職後の関係性も悪化する可能性があります。
③自身の評価を下げてしまう
タイミングが悪いことで会社側の印象を悪くした結果、「計画性のない引き継ぎで不十分だ!、退職までの期間、責任感が無さすぎる!、他のスタッフとの関係が悪くなった!」などと自身ではそう思わなくても、会社が評価を下げてしまう可能性があります。そして、退職し転職を検討する際に、前会社での本人の評価が気になる会社は前会社に連絡し「○○○○さんがこの度縁あり当社に入社することになり、在籍期間中はどのような人柄だったか参考にしたく連絡させて頂きました。」と連絡することは珍しいことではありません。この時、マイナス評価があると転職に悪影響する可能性もあります。
(2)具体的なタイミングの見極め方
では、どのようなタイミングで会社に伝えるのが良いのでしょうか?以下の内容を考慮して総合的に判断しましょう。
会社の状況(忙しい時期を避ける)
一般的に決算期末や年末年始、何かプロジェクトの集中期間などは避けます。なぜなら、これらの時期は会社全体が忙しく人員が不足しやすいため、退職の申し出は会社の負担を大きくします。
プロジェクトの進捗状況
自分が担当しているプロジェクトがある場合は、進捗状況と照合しプロジェクトの途中で退職すると、後任者に大きな負担をかけてしまうため絶対に避けましょう。プロジェクト終了後や区切りの良いタイミングで退職を伝えるようにします。
個人の状況
退職希望日から逆算して余裕を持った期間を確保します。そのため、会社の就業規則や担当業務によっては、”○期間前”と指定がある場合もありますので確認します。特に期間の指定がない場合は一般的には、退職希望日の数週間~1ー2ヶ月前に伝えるのが望ましいとされています。
引き継ぎ資料の作成、後任者への説明、退職手続きなど、退職に向けて必要な準備を終えるための時間を直属の上司に相談します。
転職活動の状況(再就職の場合)
転職活動の進捗状況も考慮し内定を得てから退職を伝えます。また、事前に”○○月頃に退職します”と余裕を持って伝えた方がいいのでは、、?と考える方もいますが、これについては微妙です。会社としては退職の意思を持っているスタッフに大事な業務は任せられないので、引き留められないのなら迅速に退職して欲しいと思っています。したがって、退職までの期間は会社都合を基本に考えます。
(3)退職を伝える前に準備すべきことは何?
退職願(または退職届)の準備
会社の就業規則に沿った書式で、退職願(または退職届)を作成しましょう。ここで、退職届と退職願の違いを理解しておきましょう。
退職届は退職の意思を会社に伝えるために使用します。 一方、退職願は退職要望を書面で明示するものであり、退職の意思が強くない場合に使用されることが一般的です。現在では混同されて使われていますが、会社によっては退職願を出して会社が了承した後に退職届を出すようにとするところもあります。
【体験談1】某大手企業を退職する際は、海外の現地社長をしていたこともあり、「退職願」提出→1ヶ月後、「退職届」を提出の順番でした。これは、本社が目の届かない外国駐在だたっため何かトラブルがないか?本社が調査して問題なければ退職願を了承するというものでした。
引き継ぎ資料の作成
後任者がスムーズに業務を引き継げるように、担当業務の内容、進捗状況、手順、注意点などをまとめた引き継ぎ資料を分かりやすく丁寧に作成します。更に、資料だけでなく口頭での説明も行います。
キャリアブレイク計画の詳細資料を作成し提出
キャリアブレイクの目的、期間、具体的な活動内容、目標などを詳細にまとめた計画書を作成します。会社に説明する際に、キャリアブレイクが単なる休暇ではなく、自己成長やキャリアアップに繋がる有意義なものであることを理解してもらうためです。
会社によっては、キャリアブレイクに好意的で作成した資料内容に将来性を見込み、退職ではなく休職扱いにしてくれるかもしれません。そのために、キャリアブレイク後に同じ会社に復職したいのか?転職したいのか?先ずは自身の進路を決める必要があります。
退職理由の整理
自身の進路が転職なら、なぜ退職しキャリアブレイクをしたいのか?具体的な理由を書き出し整理します。そして、退職理由を説明する際は、会社への不満や不平不満を述べるのではなく、今後のキャリアを見据えた前向きな理由を伝えるように心がけます。
キャリアブレイク内容を見た会社が「キャリアブレイクが退職理由なら、ブレイク期間後復職しても良い」と前向きな案を出してくる場合がありますので、その時のためにも「キャリアブレイクした後のキャリアプラン」が退職の理由にします。
(4)伝える相手の選定
伝える相手や順番はとても大切です。まずは直属の上司に伝え、上司の指示を仰ぎながらその後、総務や人事担当者などに伝えていくのが一般的です。もし、信頼関係のない上司だからといって直接人事担当者や別の部署に伝えると、直属上司の管理不行き届き責任になり、余計な反発を受けたり上司にも迷惑をかけてしまいます。
(5)「タイミング」が鍵!のまとめ
- 会社に伝えるタイミングは、円満退職や自身のキャリアにも影響する大切なことです。
- 会社の状況と、個人の状況を考慮し、最適なタイミングを見極めます。
- 退職願の準備、退職理由の整理、想定質問への回答準備を徹底します。
- 直属の上司、人事担当者など、適切な相手に適切なタイミングで伝えます。
2、「誠意」の伝え方!上司との円満なコミュニケーション術
(1)なぜ「誠意」が重要なのか?
上司へ退職の意思を伝えることは上司や会社に影響を与えることです。そのため、単に退職の意思を伝えるだけでなく、誠意ある態度とコミュニケーションで理解と納得を得る配慮が大切です。
具体的に、誠意のある伝え方をすることで以下のようなメリットがあります。
①円満な退職につながる
誠意をもって対応することで、上司は理解しやすくなり不信感や反発心を持たれることもなく、スムーズに退職手続きを進めることができます。
②退職後の良好な関係を築ける
「辞めるのだから少々険悪な関係になってもいいだろう、、」とお考えの方もいると思いますが、それは間違いです。将来の接点は不思議なもので、いつか、どこかで巡り合うものです。大切なビジネスに退職した会社が間接的に関係していた。または、その時の上司も転職し顧客窓口になっていた、など世間はホント狭いんです。
③周囲からの信頼を最低限度で維持できる
退職時の誠実な対応は、やがて口コミで広がり、上司や同僚、お取引先のお客様に伝わります。特に、悪い噂は大きくなり早く伝わるもので、退職することで失う人脈も多い反面、誠実な対応をすることで最低限度の人脈と信頼関係が残せます。この人脈と信頼はその後のキャリアを築く上でも大きな財産となります。
(2)具体的なコミュニケーション術9つの方法
では、「誠意ある対応」とは具体的にどのようなコミュニケーションを心がければ、伝わるのでしょうか?以下のポイントを意識して上司に伝えましょう。
①「冷静」かつ「丁寧」な言葉遣いを心がける
退職の申し出は、感情的になりがちですが、冷静な態度を保ち丁寧な言葉遣いを心がけます。通常業務中にその場で伝えるのではなく、改めて時間を取っていただきたい旨を伝えることで、相手は何か大切な話があるとわかります。
【体験談1】「お忙しいところ大変恐縮ですが、お時間を頂戴できますでしょうか」
【体験談2】「お忙しいところ大変恐縮ですが、ご都合の宜しい日時がございましたら、ご相談したいことがございます」
②まずは「感謝」の気持ちを伝える
いきなり「会社を辞めたいんです」と切り出してしまうと、、「いったい、どうしたんだ?何があった?」となり、退職する理由からの説明になり、「この場で直ぐに決めないでもう一度考えてみてはどうだ?」となってしまい、相談を受けた上司次第ではあっという間に噂が広まってしまいます。
そのようにならないためにも、最初に、これまでお世話になったことへの感謝の気持ちを伝えることで、リスペクトしている意思表示をします。そのためには、具体的なエピソードを交えながら感謝の気持ちを伝え、より気持ちが伝わりやすくなる環境を作ります。
【体験談3】「入社したてで初めて契約できた〇〇株式会社向けのビジネスではご指導いただいたおかげで、その後の糧になり大きく成長できました。今も忘れていません。本当に感謝しています。」
【体験談4】「〇〇部長には、装置の納期遅れの謝罪に顧客訪問した際に、雪の中新幹線が止まっているにも関わらず駆けつけてくれ一緒に頭を下げてくれたこと、今でも覚えています。本当にありがとうございました。」
③退職理由を「正直」かつ「前向き」に伝える
退職理由は正直に伝えるのが基本です。ただし、会社への不平不満を述べるのではなく、今後のキャリアを見据えた前向きな理由を伝えるように心がけます。
【体験談5】「自身のキャリアアップのため、新しい分野に挑戦したいと考えており、そのための準備期間としてキャリアブレイクをしたいと考えています。」
【体験談6】「中堅の営業マンになり自身のスキルに不足感を感じています。そのためスキルアップのためしばらくキャリアブレイクをしたいと考えています」
④キャリアブレイクの目的を「具体的」に説明する
キャリアブレイクで何をしたいのか、具体的な目的や計画を伝えるため、抽象的な説明ではなく具体的な目標や活動内容を伝えることで上司の理解を得やすくなります。
短期間、中期間、長期間のキャリアブレイクを最大限に活用し得られる効果やメリット、デメリットについては人生を変えるキャリアブレイク!メリットデメリット完全ガイド【体験談】で詳しく説明していますのでご覧ください。
【体験談7】「キャリアブレイク中は、最新のマーケティングスキルを習得し、今後は単に販売するだけではなく企画力を持った営業活動に活かしたいたいと考えています。」
【体験談8】データ分析に関係する〇〇の資格取得を目指し、市場動向の分析スキルを習得したいと考えています。その後は、そのスキルを自身のポータブルスキルとしてマーケティングや営業分野で活躍したいと考えています。」
⑤会社の懸念に「配慮」する姿勢を示す
会社は退職の意思を聞くことで、業務に支障が出たり、人員が不足することを懸念します。これらの懸念に配慮し、責任感のある行動で引き継ぎ計画や退職手続きについてできる限りの協力を申し出ることで上司の不安を和らげます。
具体的には、退職日までに、お世話になった人たちに個別に挨拶をしたり、直接会って挨拶することが難しい場合は、メールや手紙、電話などで感謝の気持ちを伝えます。挨拶をする際は、具体的なエピソードを交えながら感謝の気持ちを伝えることが大切です。
転職が一般的となり人材の流動化が進んだことを背景に、企業の退職者増加がしています。特に大企業ほどその傾向が強く、「一社で勤め上げる」という従来の価値観が薄れています。
引用元:退職者状況の調査結果を発表<ビズリーチ WorkTech研究所>
【体験談9】「退職前に後任者への引き継ぎをしっかりと行い、ご迷惑をおかけしないように努めます。〇〇業務に関しては資料も作成済みです。」
【体験談10】「もし許可を頂けるのであれば○週間、担当していた地域の顧客へ退職のご挨拶と引き継ぎのため、後任者と同行訪問をさせて頂きたくよろしくお願い致します」
⑥面談の最後に再度感謝の気持ちを伝える
締めの言葉を伝えることで、「ピッチャーとして自身の気持ちや意思を込めたボールを相手に投げた」ことで、次は相手から投げ返すか番である状態にします。
【体験談11】「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」
【体験談12】「私の身勝手な申し出に親身にご相談に乗って頂きありがとうございました」
⑦4つの注意点
- 上司からの質問は誠実に丁寧に回答し、不明点や即答できない場合は正直に伝え後日回答することを約束します。
- 感情的な言動は、上司との関係を悪化させるだけでなく今後のキャリアにも影響を与える可能性があります。
- 退職理由やキャリアブレイクの目的について、嘘やごまかしは不信感を持たれてしまいますので絶対にやめましょう。
- 上司は個人の事情だけでなく、上司の立場(組織全体の状況)を理解し、配慮する姿勢を見せることが大切です。
⑧退職手続きの確認をする
退職手続きについては、上司に退職に必要な書類や手続きについて(いつ?誰に?どのように進めるか?)アドバイスを受けて、退職後の保険や年金、税金関係の手続きについても不明な点は遠慮せずに質問します。
⑨会社の規定を遵守する
会社の就業規則や退職に関する規定を遵守しましょう。退職後に、会社に迷惑をかけるような行為は絶対に避けましょう。秘密保持義務や競業避止義務など退職後も守るべきルールを理解しておきます。
(5)「誠意」が伝わる伝え方!のまとめ
- キャリアブレイクを上司に伝える際は、誠意あるコミュニケーションを心がけます。
- 円満な退職を実現し、その後の良好な関係に繋げることが大切です。
- 感謝の気持ちを伝え、正直かつ前向きな退職理由を説明します。
- キャリアブレイクの目的を具体的に説明し、会社の懸念に配慮する姿勢を示します。
- 冷静かつ丁寧な言葉遣いを心がけ、誠実に対応します。
- 面談の際には、上記の流れと注意点を参考に円滑なコミュニケーションを心がけます。
3、「引き留め」を乗り越える!冷静な判断と意思表示
ここでは退職の理由がキャリアブレイクだけではなく、退職意思を伝えた時に起こる「引き留め」について、その背景や対応の仕方を説明します。退職は自分のことよりも相手のことを第一優先に考える意味でも大切な対応といえます。
(1)なぜ引き留めが起こるのか?3つの理由
人員不足と業務の停滞
特に、専門知識やスキルを持った人材が退職すると、会社はすぐに後任スタッフを見つけるか他のスタッフがカバーするので業務に無理が出たり、また、会社にとって重要な業務だと停滞することで損害が大きくなります。会社は業務の混雑や停滞を避けるため残留を求めることがあります。
育成コストの無駄
会社は人材育成のために直接的、間接的ともに時間や費用をかけています。退職者が出ると、その育成コストが無駄になってしまうため、損失を避けたいと考えます。
感情的な理由
上司や同僚が寂しく感じたり、また、能力を高く評価し退職を惜しむ気持ちから思い留まるように説得することもあります。
(2)4種類の引き留めと対応
会社からの引き留めには様々な種類があります。したがって、それぞれの種類に応じた適切な対応をすることで冷静に自分の意思を示すようにします。
待遇改善の提案
給与アップ、役職昇進、残業時間の削減など、待遇改善を提示される場合があります。この場合、条件が魅力的であっても、安易に引き受けるのではなく、自分のキャリアプランと照らし合わせて慎重に判断する必要があります。大切なことは、、、?
会社や周囲の仲間と退職したいと伝えた自分自身との信頼関係が今後も続くか? |
本当に待遇が改善されるのか? |
具体的な内容はどんなことか?、いつからなのか?、継続的なことなのか? |
口約束だけでなく書面で証拠を残しておけるのか? |
退職を留まった場合もデメリットは? |
感情的な訴えかけ
「今まで一緒に頑張ってきたのに」「今までのキャリアがもったいない」「一番大変なこの時期に会社を裏切れるのか?」「あの地域、あの顧客は○○さんしかできない」など感情的な訴えかけをされる場合があります。これは一番の悩みで曖昧な感情的な訴えなので、動揺せず冷静に自分の意思を伝えることで、感謝の気持ちを伝えつつも、自分の決意が揺るがないことを明確に伝えます。
退職時期の先延ばし
「後任が見つかるまで待ってほしい」「プロジェクトが終わるまで残ってほしい」など、退職時期の先延ばしを要求される場合があります。退職時期を先延ばしすることは会社に協力することで、できる限りの対応はしたいところですが、キャリアブレイクと転職の計画が遅れてしまう可能性もあるため、自分のタイムスケジュールと照合し慎重に決めましょう。この場合は、キッパリ!断らずに具体的な期間を提示し可能な範囲で協力する姿勢を見せることが大切です。
代替案の提示
「部署を変えてみてはどうか?」「業務内容を変えてみてはどうか?」など、業務や責務の代替案を提示される場合があります。代替案が自分のキャリアプランに合致するのであれば検討しても良いですが、代替え案は基本的にはその場しのぎなことが多く、例え、代替案通りに留まったとしても、モヤモヤ感がその後ストレスになり良い結果をもたらすとは考え難いです。そのため、何のためにキャリアブレイクするのか?を再度考え直して丁重にお断りします。
(3)引き留めを乗り越えるための3つの心構え
- 自分のキャリアブレイクのための退職である意思を明確にします。
- 感情的にならず冷静に対応します。
- 心配してくれたりアドバイスしてくれる相手の意見を丁寧に聞きます。
【体験談13】「〇〇さんのご意見も有り難く感謝しますが、私は、やはり、以前より考えておりましたキャリアブレイクを通じて、〇〇を達成したいという強い意思があります。」
【体験談14】「引き継ぎに関しては、〇〇様にご迷惑をおかけしないよう、責任を持って〇〇日までに行います。」
【体験談15】「〇〇様、これまで大変お世話になりました。本当に感謝しております。」
【体験談16】「〇〇様のご厚意は大変ありがたいのですが、私の決意は変わりません。ご理解いただけますと幸いです。」
(4)引き留めに屈してはいけない4つの理由(デメリット)
キャリアブレイクの機会を失う
引き留めに悩み屈してしまうと、キャリアブレイクのチャンスを失い、後悔が残る可能性があります。せっかく将来に向けて計画していたキャリアプランが頓挫してしまう可能性があります。後悔だけで考えた時、人によって異なりますが、「やってしまった後悔とやらなかった後悔」どちらを重視するかだと思います。
ストレスを抱えてしまう
退職したいと考えていたにも関わらず、もし、会社に残留すると上司からの信頼関係、噂が広まった時の周囲の目や自身の中でも「もし、、あのままキャリアブレイクをしていたら、、もう○年経ったし、、」など、見えない不安や不満がストレスとして溜まり、モチベーションが低下する可能性があります。結果として、業務効率が低下したり、心身の健康を害する可能性も考慮する必要があります。
成長の機会を逃す
キャリアブレイクは自己成長やキャリアアップの機会で、その時期に考えたのには何か理由があったはずです。例えば、年齢的、社内での業務を進める能力、社外からの影響などです。それら偶然ではなかった機会を逃してしまう可能性があります。
今後のキャリアに影響する
安易に引き留めに応じてしまうと、社内では一度退職を考えた人、待遇面が良くなったので留まった、また同じようなことを言い出すんじゃないか?とされ、今後の担当業務や昇進にも悪影響を与える可能性があります。
(5)「引き留め」を乗り越えるためのまとめ
キャリアブレイクを会社に伝える際、引き止めに遭うことは珍しくありません。しかし、引き留めに動揺することなく、自分の意思を貫くためには、以下の点を意識することが大切です。
- なぜキャリアブレイクをしたいのか?自分の意思を明確にします。
- 周囲の人には感情的にならず、冷静に対応します。
- 相手の意見を丁寧に聞きながら、自分の立場を明確に伝えます。
- 会社への感謝の気持ちを忘れず、可能な範囲で協力する姿勢を示します。
- 安易な引き止めには屈せず、自分のキャリアプランを最優先に考えます。
6、キャリアブレイク会社への伝え方まとめ
キャリアブレイクを会社に伝える際は事前の準備と誠意ある対応が大切です
退職時期の検討、引き継ぎ計画、キャリアブレイクの目的を明確にした後退職を伝えます
上司とのコミュニケーションは、面談のアポを取り冷静かつ丁寧に説明します
引き留めに対しては、自身の意思を明確に伝えて意思が固いことを説明します
退職後も良好な関係を維持するため丁寧な引き継ぎ、挨拶、連絡、協力を行います
再就職に向けてキャリアプランの明確化、スキルアップ、転職活動の準備を怠らない