【無料:部屋代光熱費詳しく解説】中国日本語教師用ゲストハウス環境

この記事でわかること

中国の大学で日本語教師をする上で住居費用、光熱費用が無料なことは大きな魅力ですが、実際にどんな環境なのか気になりますね。当然、採用が具体化するまでは部屋の内見はできないのが普通ですので、採用決定後案内された部屋が自分の想像と大きく違いスタート時点からテンションが下がることだけは避けたいですね。

私は2013年から自身で日本語教育事業を展開していますし、現在も現役で大学日本語教師をして無料提供の部屋(ゲストハウス)にもよく宿泊している体験から説明しますね。

◯大学内ゲストハウスとレストランなど

◯ゲストハウス(単身用)環境

◯ゲストハウス(家族帯同用)環境

◯自身でマンション契約の場合

大学によって福利厚生への取り組みは違いますが、もともと”サービス”への認識、文化習慣が日本とは異なる国ですから大きな期待はしない方が良いでしょう。しかし事前に知っておくことは大切なことですので是非ご参考にしてください。

目次

1、教師用ゲストハウス(単身用)

(1)ゲストハウスの場所と周囲環境

校内レストラン学生用、教師用
校内レストラン料金2-3元(約50円)
校外、付近レストラン、スーパーなど多数
ゲストハウスビジネスホテルシングル

学生用寮と教師用ゲストハウスは大学校内にあり、教室には近くて便利な場所にあります。大学内には学生用レストランや教師用レストランがあり 2-3元(約50円)/1食程度で利用できます。売店では日常品から食べ物、飲料などなんでも揃っていて19時頃まで営業しています。校外には通常のマンションも多く、レストランやスーパーなどがあるので生活面では便利です。

ゲストハウスは予約すれば無料で利用できます。エアコン、シャワー、トイレ、無料Wifi付きのビジネスホテルのような部屋で、広さは15㎡程度でシングルルームです。

(2)ルームサービス

一般のホテルの様なルームサービスはなく、部屋の掃除はチェックアウト時か長期利用の場合は3-4日毎に予約すれば掃除をしてくれます。洗濯はランドリーコーナーがあり無料で利用できます。部屋の中では調理はできません。

(3)利用した感想

部屋は清潔にされていますが、一般のビジネスホテルよりはレベルが低いので、長期滞在には向かないです。一方で大学内なので静かで景色もよく、健康的でしっかりと安全が守られている生活環境だと言えます。生活習慣に慣れてきて長期滞在のため自身で校外にマンションを契約するまでの期間暫定的にゲストハウスを利用することも良いでしょう。

2、教師用ゲストハウス(家族帯同用)

外部に一般のマンションを大学が借り上げ教師が無料で利用できます。部屋の広さは2LDK(40-50㎡)程度でコンドミニアムタイプですのでスーツケースだけで引越しでき、日常品を買えば直ぐに生活できます。大学側は常に空室を持っているわけではないので、事前に予約し入居時を確認しましょう。大学にっよては光熱費、管理費は自己負担もありますが、ほとんどの大学では無料です。私の勤めている大学では光熱費のみ自己負担です。

場所は市内の便利なところよりも大学に近い場所又は通勤用バス経路を優先しています。無料通勤用バスは午前中2往復、午後2往復、夜1往復程度運行され日常業務には便利ですが、日常生活には不便ですので、交通費は自己負担で移動しなければなりません。

3、自身でマンション契約した場合

(1)コンドミニアムが基本

洗濯機、テレビ、冷蔵庫、ダイニングテーブル、ソファー、ベッドなど全て大家さんが購入し備え付けですので内見しそれらの品質を確認しましょう。修理などは当然大家さん側の責任ですので借主にとってはスーツケースだけで即住めるのは大変便利です。

(2)退去時の原状回復

日本のように厳しく制限がないので、故意に壊していない限り原状回復費用は掛かりません。貸主側は日本人が借主は大人気です。これは普段の生活スタイルが大きな理由です。部屋の中では靴を脱ぐ、家具類を丁寧に扱う、定期的に掃除をするなど、私たち日本人にとっては当然のことですが、この国では特別なことなんです。

(3)費用(家賃の4ヶ月分を準備)

フーサン、ヤーイ

賃貸費用について一般的には”フーサン、ヤーイ(付3ヶ月、圧1ヶ月)”の言葉を覚えておくと便利す。”フーサン(付3ヶ月)”とは家賃前払い3ヶ月の意味で、3ヶ月毎に前払いします。

ヤーイ

”ヤーイ(圧1ヶ月)”とは敷金の意味ですが、この国では保証金1ヶ月の意味も含みます。費用面で注意したいのは、この圧1ヶ月です。退去時に部屋内に破損があっても借主は貸主になんだかんだと揉め払いません。そこで先に1ヶ月分を保証金として預かるわけです。更に付3ヶ月(前払い)を遅延した時の1ヶ月間の余裕のためです。部屋の使い方は私たち日本人の常識範囲での生活状況であれば貸主側は大喜びです。

(4)賃貸契約期間

通常は1年間です。契約書では契約期間経過時更新しない場合は”圧1ヶ月(敷金、保証金)”は返金されると記載していますが、日本と同様に現場確認で必ず揉め返金されるのは稀ですでの退去時前には3ヶ月分支払わず2ヶ月分支払うことを貸主に了解を取り、契約期限前に退去する人も多いです。

(5)管理費と紹介料

管理費と紹介料(1ヶ月分〜1.5ヶ月分)は貸主が払う場合と借主が払う場合があるので、契約時に確認しましょう。

4、物価から見る家賃

項目中国(1元=18.5円)日本
家賃(大都市圏)85,000円(上海)100,000円(東京)
家賃(地方都市)60,000円(成都)80,000円(大阪)
ガソリン(ハイオク)150円170円
光熱費6,000円11,000円
昼食代(毎日)600円800円
ミネラルウォーター40円120円
タバコ350円550円
カローラ4,500,000円2,500,000円
バス30円250円
収入180,000円ー(上海)、130,000円ー(成都)
中国人の実際の生活状況

家賃やガソリンは上海や北京などの大都市圏では日本の東京と大きな差はありませんが、日常生活での消費物や公共交通機関は安く抑えられています。逆に自動車においては外国メーカーは日本と比較すると1.5-1.7倍程度高く、国産車は1,500,00-2,000,000円程度安いです。中国では通常に生活するには安価に済みますが、高級なものは高く設定されています。

家賃の収入に占める割合は、大都市圏でも地方都市でも 40-60%程度であり、日本で一般的に言われる収入の30-40%よりかなり高くなります。私は現在重慶市で生活していますが、家賃は成都より約20%程度安く(約50,000円:55㎡)、四川省の地方の場合成都と比較すると半額程度で(約35,000円:60㎡)です。

重慶市で約30㎡:約40,000円(一例)↓↓↓

外国人駐在員のレベルになると、家賃=1.5-2倍(約150,000円-300,000円)、食費など(毎月)=80,000円-150,000円と高くなるのが特徴です。賃貸物件はホテルサービス付きのマンションなどセキュリティや環境が整っているものが多く、食費は外食比率が高く、安全性重視した食材や日本食材は日本の2倍以上します。

5、大学側からの家賃補助

労働契約には家賃補助や交通費補助はありませんので、契約更新時に交渉し待遇改善が必要です。

関連記事:【実例付き説明】中国日本人教師価値を高め労働契約を優位に進める方法

6、まとめ

中国日本語教師の住居費は無料

家族帯同者は校外に大学側が借り上げた部屋に入居すれば無料

単身や大学側指定外のマンションを自身で契約する場合は自己負担になり、大都市圏と地方都市では大差があります

自身での賃貸契約時には家賃の4ヶ月分を準備します

大学からの家賃、交通費補助は基本的にはありません

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