【名前と顔覚え方】学生名簿に中国漢字とピンイン記載し効率良い中国語学習法

この記事でわかること

中国で生徒の名前を覚えるのはなかなか難しいことです。日本語読みで覚えようとする方、ピンインで覚えようとする方いろいろだと思います。ここでは、実際に試して効果の大きかった方法を説明しますね。

◯異なる中国漢字でも同じ日本語読みも多く複雑化するのでピンインで覚えます。

◯生徒は仲のよい友達と一緒に着席し習慣化するので座席をグループ化して覚えます。

◯授業中に最低でも3度は名前を呼ぶ習慣をつけます。

私は自身でも2013年から日本語教育事業を行い現役で大学教師をしている経験から少人数から集団授業まで担当し名前を覚えるのは全く苦にしていません。教師は生徒に日本語を教えると同時に生徒から中国語を教えてもらう態度を示すことで生徒との距離感を狭め、生徒の授業への楽しさを増すきかっけにできると思っています。

名前を覚えることは難しいことではありません。”生徒との距離感を狭め+自身の中国語学習にも役立てる”のが、ピンインで名前を覚えることですので是非試してみてください。

目次

1、ピンイン(pīn yīn)で出欠席をした方が良いワケ

学生の名前をいきなり中国漢字では呼べないのでローマ字読み(カタカナ)で呼ぶ教師がいますが、近道のように思えますが実はかなり遠回りです。私はピンインで呼ぶ様にしています。

その理由は6つあります

(1)中国語の漢字(簡体字)には日本の漢字に無いものが多い

(2)日本の漢字を略した字が多い

(3)ローマ字読み(カタカナ読み)にすると普段使わない音が連続するので覚えにくい

(4)1年間のカリキュラムなので下手でも中国語読みした方が学生との親近感が生まれます

(5)4声やピンインをしっかりと発音できなくても名前なので学生は聞き取れ不便さはありません

(6)自分自身の中国語学習のため

(1)ピンインの大切さ

中国語ピンイン4声の難しさ

ピンインは全体で約400個ありその内約70%はローマ字読みできますので、日本人は漢字を見ながら意味を予想してついついローマ字読み(カタカナ読み)で学習し始めるため、中国人には聞き取りにくい中国語になります。一方で漢字のない欧米人は、アルファベットからピンインへ学習しやすく結果中国語発音が上手になります。

日本人が中国語を学習する上で長続きしない最大の理由は”ピンインと4声”が難しいことです。例えば数字の”4と10”です。ピンインでは”SiとShi”と書きます。日本語ではSi=Shiで両方とも”シ”と発音しますが、ピンインでは”ス”の発音に近く”4”は舌を上歯の内側につけます。”10”は舌先を上歯内側から奥へ巻きます。

他にも”ZhiとJi”や”AnとAng”などローマ字読みでは同じ発音”アン”ですがピンインでは異なります。私は中国語を学習し始めた頃に中国語はピンインが大切だと聞いていたので最初の3ヶ月間はピンインだけを聞き+書き+話すことだけを繰り返しました。結果会話力の上達に繋がりました。

(2)4声の大切さ

【名前と顔覚え方】学生名簿に漢字とピンイン記載し効率良い中国語学習法02

ピンインを学習する前に4声を学習しましょう。中国語は4声によって意味が変わったりしますので最初にしっかりと練習しましょう。4声記号は次の4つつです。”1声:—、2声:/、3声:∨、4声:\”。例えば、mā, má, mă, màです。

4声とピンインの学習方法は非常に地味で、退屈ですが、我慢して耳と口に染み込ませるように学習しましょう。”すぐ使える中国”などの書籍を勉強したいと思いますが、結局のところカタカナ読みで話せても相手が聞き取れなければ、你说什么?(あなたは何を言っているの?)听不到!(聞き取れない)と言われ、恥ずかしくなり会話ができなくなります。

(3)学生の名前を4声とピンインで呼ぶ

学生の名前を漢字を見ながらピンインで発音することは、地味で退屈で中国語学習を長く続けられない原因である”ピンイン”と”4声”の学習を授業毎に続けられるので効率の良い最高の方法です。

関連記事:【実践!日本語授業には中国語は不要】日常生活のために効果的な中国語学習方法

2、座席マップを作る

学生は1人が好きな学生もいますが、ほとんどの学生は仲の良い友達どうしで着席し、それが習慣になりほとんど移動しません。その習慣を利用し教室全体の写真を撮り、授業中一人で話させる時に座席の写真を見ながら指名すると、名前と顔を覚えやすくなります。

私の授業は30-50人/ 1クラスですが、写真に撮った座席マップはだいたい8-10ブロックに分けられますので顔が覚えやすくなります。

3、授業中に個別に話させる時に何度も学生の名前呼ぶ

授業中一人で話させる時に意識すれば最低でも3回は名前を呼ぶ機会があります。名前を多く呼ぶことは、コミュニケーションの始まりで、相手は何度も自分の名前を呼ばれて面倒くさい!とは思わず、何度も自分の名前を呼ばれることは相手は自分の名前を覚えようとしてくれている表現であり嬉しく思えるものです。これはビジネスの現場でも本題に入る導線つくりとしての雑談をスムーズに進める一つの方法と言われます。

1回目:では●●●いますか?

2回目:●●●ここを読んでください

3回目:●●●もう少し大きい声で、、よくできました

4、4声とピンインの特徴

1声:妈(mā):母親

2声:麻(má):麻

3声:马(mă):馬

4声:骂 (mà):叱る

単語や短い例文を学習する時もこの4声とピンインを意識しながら発音する人はローマ字(カタカナ読み)で発音する人より、中国人とのコミュニケーション力で大差がつきます。この練習を3ヶ月徹底した後にCCTV4(中国電視台4)のニュースをBGMとして流していれば、聞き取れる音が多くなります。

5、まとめ

4声とピンインは地味で退屈な学習なので普段の授業で学生の名前を呼ぶ時に使いましょう

授業の中で最低で学生の名前を3回呼ぶ様にしましょう

最初の3ヶ月間、またはいろいろ学習したけどもう一回最初から頑張ろうとする方は焦らずに急がば回れの気持ちで4声とピンインの学習を徹底しましょう

4声とピンインの学習がひと段落したら、部屋にいる時に耳を慣らせるためにCCTV4(中国電視台4)などを見るのでは聞き流すBGMとして流しましょう。

【参考情報引用元】:中国語のピンインとは何? ピンインの読み方・発音を解説

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