【中国日常生活ご紹介】中国日本語教師の1ヶ月間実体験を披露

この記事でわかること

中国の日本語教師の実際の生活状況について、日常のNewsを見たり、中国生活経験のない方にとっては不安も多でしょう!ここでは実際に生活している私自信の1ヶ月間について説明しますので、ご自身に置き換えながら想像してみてください。

◯日本の生活より”ゆとり度”が大きく、”可処分所得”が多いです。

◯大学や高校、日本語学校に雇用されていますが一般会社員とは違い1日の拘束時間が少ないです。

◯長期休暇は給料をもらいながら約4.5ヶ月間/年間も休みです。

◯どの国でも自信の安全は自信で守ることが基本です。

日本領事館や商工クラブ、日本人会などの日本人コミュニティに積極的に参加しましょう。

以下に私の1週間、1ヶ月間の日程と休みの過ごし方について説明します。自由な時間が多いためキャリアアップのための時間と収入を増やすための副業を入れた日程でもまだ余裕のある毎日です。

目次

1、1週間の日程(4日間/1週間:休み)

授業の時間割は学期毎(2学期制/1年)に決定しているので、半年間の時間割は変わりませんが、日常の会話テストの準備や期末試験試験の問題、回答用紙、模範解答などを作成しなければならないので、夏休み前の6月、冬休み前の12月は年間で一番忙しい月です。1週間の授業は5つ(7時間半(450分))で月曜日、木曜日、土曜日、日曜日が休みです。

月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日土曜日日曜日
休み【午前】副業:ネット授業10:45-授業2:90分休み休み休み
15:45-授業1:90分13:50-授業3:90分13:50-授業4:90分
15:45-授業5:90分
【午後】1週間の授業資料作成【夕方】副業:ネット授業【午前】副業:ネット授業
2023年2学期時間割

休み(月曜日、木曜日、土曜日、日曜日)

月曜日の休みを使い1週間分の授業で使う資料の作成や修正をします。初年度は新規に作成する資料は多く2日/1週間程度必要でしたが、2年目以降は同じカリキュラムなので新規作成はなく授業中に気になったことを改善したり、授業時間に合うように全体ボリュームを調整するだけなので1日で十分です。土曜日、日曜日は完全休暇日とし仕事はしていません。

副業(ネット授業)

火曜日に1授業+木曜日に2授業=3授業(180分)を副業でネット授業をしています。副業のネット授業は土曜日や日曜日もあるのですが、リフレッシュも必要なのでやっていません。ネット授業は”腾讯”という中国のアプリを使いながら、同時に3人まで対応しています。パソコンを使い資料を提示しながら手書きやキー入力しながら授業を進められ無料でかなり快適です。初級〜中級〜上級まで幅広く対応しています。副業募集は付近の日本語学校からも依頼はありますが、移動時間節約のためネット授業だけを対応しています。

水曜日の15時30分以降の自由な時間や土曜日や日曜日に予定がない時は在宅でブログを書くのが楽しみです。夜の空き時間などを使えばもっと記事を書けますが、在宅では18時までしかデスクに座らないようにしていますのでページビューがなかなか増えず収益につながるのはまだ先になりそうです。

2、1ヶ月間の日程(14日/1ヶ月間:休み)

6月と12月/年間の2ヶ月間は学期末試験前になるので、月曜日は1週間分の授業で使う資料作成、修正をし木曜日は試験問題などの資料作成の日にしていますが、集中すれば月曜日1日で作成できる程度ですので、勤務して2年目以降は年間通じて1日/毎週程度を大学での日本語講師のために使っています。

3日(授業)+1日の休みを使い(授業用資料作成)=4日x4週間=16日間/30日間が実質の稼働時間になり、14日間は休みなど自由ですのでかなり余裕のある生活をしています。

3、年間スケジュール

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
試験準備学期末試験試験準備学期末試験
冬休み冬休み夏休み夏休み
2学期始業1学期始業
大学の一般的な年間スケジュール表

4、休みや週末の過ごし方

●ブログ記事作成
●趣味(ドライブ、釣り、ゴルフなど)
●YouTube
●SNS(Facebook,Twitterなど)

上海や北京など大都市圏では日本人も多く日本人友達も多いですが、重慶では在住日本人は約350人程度と少なく、一緒に遊べる日本人友達はいないと思った方がいいですね。そのため一緒に飲み食いしたり、遊べる友達は主に中国人になります。中国語や文化習慣を習うには最高の環境ですが、ちょっと間違えると”一人ぼっち”になってしまい精神的なストレスを貯めてしまう日本人も少なくありませんので注意しましょう。

私は女房が中国人ですので、女房つながりの中国人友達も多く、”たまには家にいたい、、”と思えるほど忙しくしています。

中国で最も大切なこととして、心身ともに健康を保つために趣味を増やし仕事以外の時間に何をするか?を真剣に考えることが長く続けられるコツです。”仕事を趣味にし、趣味を仕事にするくらいでちょうど良い”と以前に誰かに教えれれたことがあります。

学期末試験が7月と12月にあるので6月と11月は少々忙しい月になりますが、長期休暇(夏休み+冬休み)の約4.5ヶ月間も当然給料は支払われます。


5、趣味

休暇の趣味ゴルフ

ゴルフ

サラリーマン時代、営業マンだったこともあり経歴だけは長く、今も1度/1ヶ月程度行っています。中国ではプレー代は意外と高く週末では1,000-1,200人民元(約19,000-22,800円)、平日は半額なので主に平日に行っています。6月は1度行きましたが大叩きしていまい99でした。

休暇の趣味野池釣り

野池釣り

内陸には川、野池、が多いので、延べ竿で鯉や鮒など大物を狙っています。日本にいるときは子供頃少しやった程度でしたが、重慶に来てから本格的にやっています。”淘宝”というネット購入で釣具や他の道具、餌などは安く買えますので、お金のかからない良い趣味です。

休暇の趣味バイクツーリング

バイクツーリング

一人で朝早く抜け出して夕方まで日帰りツーリングしています。実はバイクは若い頃から乗っていて、中国では5年前に教習所に行かずに一発試験で合格しました。こちらでは2輪の実技テストがなく3輪車での実技テストのみだったので、朝早く行き練習させてもらいました。

6、物価

日常生活の収支面について以下に説明します(これは私の5月の実際の支出です)。支出の占める割合の高い住居費が大学のゲストハウスを利用すれば無料になり、光熱費も無料になりますので、一般家庭の支出と比較すると50.8%(住居費:44.2%、光熱費:6.6%)も可処分所得が増加します。

関連記事:【無料:部屋代光熱費詳しく解説】中国日本語教師用ゲストハウス環境

衣食住のレベルにもよりますが、重慶をはじめ内陸は北京や上海などの大都市圏より全ての面で物価は安いです。重慶では世帯収入で10,000人民元(約190,000円)あれば生活には困りません。以下に5月の収支をご紹介します。

住居費4,000元約44.2%
外食費700元約7.7%
買い物(ネット購入、食材など)2,000元約22.1%
通信費(携帯、Wifi費用) 600元 約6.6%
光熱費600元約6.6%
交通費350元約3.9%
800元約8.8%
合計9,050元(約162,9000円)

住居費

私はちょっと広めの110㎡(3LD)の部屋で生活していますが、地下鉄駅まで徒歩10分、スーパーまで徒歩10分、ローソンもありとても便利な場所ですが、家賃は4,000人民元(約72,000円)です。光熱費は日本とあまり変わらなく約600人民元(約10,800円)です。60㎡(2LDK:約2,500人民元=約45,000円) でも十分なのですが、一度広い部屋に住むと窮屈に感じますね。

日本から駐在している日本人は一般的にホテル式のマンションに住み、10,000-15,000人民元(180,000円ー270,000円)に住んでいます。私もサラリーマン時代はそうでしたが、確かにホテルのように綺麗で、掃除の必要もなく便利なのですが、生活感がないというか、、くつろぎ感がないというか、、あまり好きではありません。そんな日本からの駐在員と比べれば安価な家賃ですが、日本では住めないような環境に大満足しています。

外食費と買い物

外食と買い物は日本料理を毎日食べて、商店や市場ではなくデパートで買い物をすると当然日本並みの収入が必要になりますが、せっかく中国で生活しているのですから、現地の食べ物を中心に普通に生活を楽しむことをお勧めします。

7、インターネット事情

中国のインターネット環境はいろんなサイトで紹介されていますので、ここでは私の部屋でのネット環境をご紹介します。

接続速度Wifi 接続VPN経由Wifi接続
ダウンロード378bps 0.92Mbps
アップロード63.1Mbps17.7Mbps
Ping35ミリ秒332ミリ秒
料金120人民元/月50元/月

中国国内で使用する分にはかなり快適ですが、外国人にとっては海外とのネット接続は必要ですね。皆様ご存知の通り中国には”グレート・ファイアウォール”により海外との接続が規制されていて、Google、YouTube、Yahoo、Facebook、Twitter、Lineなど利用することができません。そこでVPNが必要になります。無料サービスもありますが安全性とスピード面から有料契約し利用しています。

休みの日にブログ記事を書いているので、Googleなど海外との接続は必須です。上記の通りVPN経由での接続スピードは1/200-300程度になりますが、なんとか利用できています。国慶節、春節、労働節など長期連休前になると、規制が強化されてVPNが接続できない日もあります。

通常日も週末や17時から21時の間は、利用者が多く極端に速度が遅くなりVPN接続もエラーが多くなります。情報化社会で常に誰かと繋がっていないと不安に感じる人にとっては、中国のインターネット環境はストレスが貯まる原因です。

8、給料日

給料日は毎月10日に指定銀行に所得税引き後の金額が振り込まれます。一般中国系企業のような未払いなどの不安定さがないので気持ちよく頂いています。中国は日本以上に電子マネーが発達していて日常生活ではほとんどWeChat(微信)で支払い、逆に現金で支払うとおつりがないので嫌な顔をされるほどです。月に1度給料日だけが現金を感じるときです。

関連記事:【実検証!!大学給料】中国日本語日本人教師給料と副業の徹底検証

9、中国国内の日本人コミュニティ

中国日常生活ご紹介コミュニティ

中国国内には”日本商工クラブ、日本商工会、県人会”などボランティアで活動している懇親会、日本人コミュニティがあります。これらの会は中国進出している日系企業の社員や留学などで中国に生活する方々との懇親を主な目的としていますので、日本料理店、病院、学校、旅行、賃貸マンションなどの生活情報の交換の場になっています。

日本人教師として在住する地域、例えば”重慶 日本商工クラブ”と検索すれば必ず見つけることができます。入会資格は法人会員、個人会員があり年会費も地域によって異なりますが、500-1,000元程度です。実は私も重慶に在住しており、重慶日本商工クラブの副会長、重慶日本会の会長などをしています。

10、まとめ

週休4日で長期連休(夏休み、冬休み)があり、ゆとりある生活ができます。

物価はコロナ禍以降少し上がった気がしますが、重慶では世帯収入が10,000人民元あれば生活には困りません。

大都市より内陸部の方が物価が安い。

ネット環境は海外との接続ができないのでVPN経由になり接続ストレスを感じます。

趣味はできるだけ多く持ち、日本人仲間から脱出し中国人友達を増やしましょう

在住するエリアの日本人コミュニティは人脈形成、日頃の情報交換の場として有効です

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